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七草粥(2019年) [神事]

2015年より継続している七草神事は今年も継続です。

まずは七草について簡単に説明すると・・・
七草は早春にいち早く芽吹き邪気を祓うといわれ、
1年の無病息災を祈願して七草粥を食べるようになったと言われています。
時代を遡れば平安時代からの慣習のようで
伝統を受け継いているのだと感銘を懐きます。

2014年に参拝して以降ご縁を結ばせて頂いている
旧官幣大社22社の1社、丹生川上神社下社から
直会(なおらい)の縁起感抜群の食材が毎年届くのですが
今年は1月6日午前中着で発送していても
運送会社の都合によって1月6日の20:00に到着。
そこから七草を切り刻んで翌朝の七草粥の準備をします。

直会倶楽部.jpg
画像は送って頂いた七草セット

今を遡る事、約2679年前に初代天皇である神武天皇が
丹生の川上の地で祭祀を行い神々様へ
丹生の土地で自生していた食材をお供えされた事と思われます。

毎年送って頂いている直会の七草は
丹生川上の地で自生した七草なので、
大地の恵みを感じます。

この自生していた七草を丹生川上神社下社の宮司が、
心を込めて真剣に祈って神前へお供えした御神饌が
この直会の七草粥なのです。

開封.jpg
直会倶楽部七草粥一式.jpg
直会倶楽部七草一式
七草(神域自生)、粥杖(榊の枝)、
あずき餅(丹生川で育てた餅米を使用)、
天香山の土で作った勾玉守り、粥杖札。
※榊の枝は日本書紀に登場する八百万の神々を祀った
  丹生川上の榊の枝との事。

昨年に続いて、今年も塩の神様である塩土老翁神の
塩を使って味付けです♪
関連記事:神の塩

塩土老翁神は古事記、日本書紀に登場する八百万の神様で、
最後に訪れて定住した宮城県は塩竈市で塩づくりを教えられ
陸奥国1宮の鹽竈神社にて祀られている有名な神様です。

塩土老翁神の製塩法を引き継ぐ
【藻塩焼神事(もしおやきしんじ)】を踏襲して
神事と同じ場所の海水、神馬藻を採って
製塩されたものが鹽竈の藻塩。

”神の塩”を用い、御神饌を用いた縁起感抜群の七草粥!

2019年の1月7日は朝食として
縁起感抜群の七草粥を食す事が出来て幸せでした♪
本来、七草粥とは1月7日の朝に食すものなのですが
例年は仕事の関係もあって夕食だったので
この差は大きく感じています。

旧官幣大社22社の名に恥じず、
一切の妥協を感じさせない素晴らしい宮司さんと
丹生川上神社下社の神々様の神気を受けた御神饌。
日本人としての伝統を重んじたなんとも贅沢な、
歴史を感じながら神の恵みたる七草粥♪

因みに丹生川上神社下社の崇敬会に
直会(なおらい)倶楽部という会があって、
会員になると毎月、丹生川上神社下社の神様にお供えした
御神饌が送られてきますヨ!

〒638-0021
奈良県吉野郡下市町長谷1−1
丹生川上神社下社(旧官幣大社22社)
TEL:0747-58-0823
タグ:神事 七草
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春分の日は神事です。 [神事]

本日3月21日は春分の日です。
「祖先を敬い、亡くなられた人々をしのぶ」日として法律に定められた
国民の祝日となっていますが、多くの祝日がハッピーマンデーとして
月曜日になるのに春分の日は移動する事のない特別な日でもあります。

元々は国民の祝日ではなくて大祭日であり、
春季皇霊祭が正式名称でした。
大祭日とは天皇陛下自ら祭祀を行われる日の事です。
神様を祀る神社のご祭神祀る祭りは同じ意味で
神社の神様を祀るは、奉る(たてまつる)から祀るに変化しており、
奉るは奉納を意味した言葉です。
祭りは地域を挙げて神々様に五穀豊穣の感謝を奉納しています。
大祭日と祭の字が入っている時点で神事を行う日である事がわかります。
そして皇霊祭の名の通り、歴代の天皇・皇后・皇親の霊を祭る日なのです。

陛下は一般に万世一系の天照大神直系の子孫と言われているので、
神道の長的存在でもあります。
神道について簡単に分類するなら皇室神道、古神道、神社神道でしょうか。
宮中祭祀(皇室神道)は神社神道とは少し異なった部分がありますが
神道である事に変わりはありません。

仏教においては彼岸として、
ご先祖様に感謝し手を合わせる日となっており、
歴史を見ても、宗教的に見ても、法律の条文を見ても、
3月21日はご先祖様に手を合わせる日なのです。

そこで、どんなお墓参りが正しいのか?  
ここは大変に難しい所ではありますが、
私のお墓参りは、先ず、地元にある神社に参拝します。

ご先祖様に手を合わせる日ですから、
神社に参拝するのは当然なのです!  
神様を知るとわかりますが、神様の定義の1つがご先祖様だからです。
関連記事:「神」という漢字を読み解く

私が大好きな1柱の神様に【至誠の神】として
真(まこと)の道を貫かれた神様がおられ
平安時代に遣唐使を停止した御仁でもあります。

この神様は九州の大宰府にて祀られていますが、
実は、その場所は御墓所でもあるのです!  
元々、日本神話って古事記、日本書紀、風土記といった
各歴史書に記されていて単なる作り話ではありません。
関連記事:怨霊と御霊信仰(ごりょうしんこう)①
我が国最古の歌(和歌)として有名な
「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」
の歌がありますが、あのスサノオ様がお詠みになられた歌として有名です!  
神の歌とも呼べるのかもしれませんね^^

そんなわけで、先ずはこの国を作り、
見守られてきたご先祖様(神々様)へ
感謝を捧げる意味で地元の神社に参拝してから、
自分の家(親族含む)のお墓参りを行っています。

各家毎に宗教に違いがありますが
ご先祖様に対して手を合わせる事に何ら変わりありません。

供養とは供えて養うと書き
「ご先祖様に対して元気な姿を見せると共に
お供え物を添えて養う事です」
法事の際にお坊さんから説法を受けた記憶がありますが
なかなか上手いことをおっしゃられると関心したものです。

風水の語源とされる葬書でも
一族の安泰と繁栄は、先祖とその守護神の祭祀が
きちんとなされていることからはじまるという考えがあり、
どれも同じ事を指しているように感じます。

関連する事柄(雑学知識)を簡単に結びつけて、
今回の記事を綴りましたが、今後のお墓参りの参考になれば幸いです。
タグ:神事 神様
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今日は楽しい雛祭り♪ [神事]

3月3日は桃の節句として女の子の為に雛を飾る雛祭り!
なぜ、かむやしろで雛祭りを取り上げるのか?というと
それは雛祭りは神事だからです♪

神社の神様を祀る、神社の御祭神という具合に
「祭り」とは「祀り」と同じ意味なのです。
ゆえに、祭りとは神事なのです。

古神道が好きな方だと知っておられる方もいるかもしれませんが
「上巳(3月3日)の節句」とは桃が咲く時期から「桃の節句」とも呼ばれ、
桃などの自然の生命力を頂きながら厄災を祓う日でもあります。

祓い方は人形(ひとがた)を作って体を撫でたり、
息を吹きかけたりして穢れを移した人形(ひとがた)を川に流す
流し雛(雛流し)を行ったり、
桃花の枝で身体を祓い、桃酒、母子餅(草餅)を食して
延年多幸を祝すのが3月3日の神事です。
この神事と平安貴族の子供達が行った「雛(ひいな)遊び」とが
合わさって雛人形へと繋がっていると言われています。
※ 雛遊びは、今で言う「オママゴト」です。

そんなわけで今回はお雛様が主役です。
まずはこの画像を見て下さいませ。

お雛様1.jpg
画像はお雛様

正面だけでなく、左、右、後ろと四方に
四角すいの形で同じように飾られています。
ひな壇     31段 
高さ       7m 
ひな人形数1,820体。

圧巻です!
しかも、コレ実は市役所の中に飾られてたりします(笑)


お雛様 説明.jpg
画像はお雛様の説明

市役所全体で約5,410体のお雛様を飾っています。

お雛様 内階段.jpg
画像は階段に飾られたお雛様

だから、こんな内階段にも300体♪


お雛様 玄関上.jpg
画像は玄関上のお雛様

こんな場所にも(笑)

今は雛飾りといえば、画像にあるような段飾りが
主流のように思いますが、
歴史を遡れば元禄時代(1688年~1704年)からなのです。
元禄時代以前ではお内裏様とお雛様のみを飾る親王飾りが主流でした。

親王飾り.jpg
画像は親王飾り

このお内裏様とお雛様は天皇・皇后両陛下をモデルにしているとも言われ
親王とは天皇の嫡男系の嫡出の子で男子、天皇の兄弟を指します。
つまり、親王飾りとは、
天皇・皇后両陛下のような幸せな結婚という願いを込めて
縁起感を持たせているのです。
また男雛、女雛の雛人形はある2柱の神様を指しているとも言われています。
※お内裏様の内裏とは男女対なので
 本来はお殿様とか男雛が正式名称になります。

さて、雛飾りの飾り方には関東雛と京都雛がありますが
どちらが正しいか知ってます?
答えは、その内、ブログの別記事で綴るかもしれません(笑)
タグ:神事
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日本国の建国日 [神事]

本日2月11日は日本国の建国記念の日の祝日です。
皇紀にすると西暦2018年は皇紀2678年になります。
この国は2678年という長い歴史を持った
世界にただ一つの国家なのです♪

世界的に見て1つの王朝が継続して存在している国家は
世界で【日本】だけなのです!
日本国の正史である日本書紀には
紀元前660年1月1日(旧暦)に初代天皇である
神武天皇が即位されたと記録があります。

橿原神宮 外拝殿.jpg
画像は橿原神宮外拝殿

橿原神宮 内拝殿.jpg
画像は橿原神宮内拝殿
御祭神:神武天皇、比売多多良伊須気余理比売(皇后)

この紀元前660年1月1日(旧暦)の即位日を持って
明治5年太政官布告第342号により
【日本国の建国】と法的に制定しました。(紀元節)
そして明治6年(1873年の新暦開始)に伴って
旧暦の1月1日を新暦に換算した日付が2月11日なのです。
関連記事:神様をお迎えする本当の月は・・・

しかし、第二次世界大戦後の1948年(昭和23年)、
占領軍 (GHQ)の意向によって
この【日本国の建国の日】は廃止されてしまうのでした。
その後、復活の動きが高まり【建国記念の日】として、
1966年(昭和41年)に国民の祝日となり
1967年から適用され現在へと至っています。

氷川神社日の丸.jpg
画像は国旗を掲揚した氷川神社

2月11日の【建国記念の日】には、
神社で日の丸の旗が高々と掲げられる特別な日。

2月11日は日本の建国記念の日ですが
世界中のそれぞれの国でそれぞれの建国神話があり、
各国で建国記念日の祝日が制定されています。

ただ1945年(昭和20年)12月15日にGHQが政府に発した覚書、
神道指令
「国家神道、神社神道ニ対スル政府ノ保証、
 支援、保全、監督並ニ弘布ノ廃止ニ関スル件」
そして、その後の日本国憲法20条(政教分離)制定によって
学校等で日本神話を教える事ができなくなりました。
その結果、無宗教を自覚する割合の多い国となり
TVや新聞で事件として報道されるような新興宗教が
宗教のイメージとして定着していく事に繋がっていきます。

そんな中にありながらも、
新年には神様への挨拶として
数多くの人が和装をして参拝に訪れる
国民行事(神事)となっているのです。

2016年の初詣参拝者数TOP10は・・・
明治神宮  (東京)  約317万人
成田山新勝寺(千葉)  約309万人
川崎大師  (神奈川) 約307万人
浅草寺   (東京)  約291万人
鶴岡八幡宮 (神奈川) 約250万人
住吉大社  (大阪)  約239万人
熱田神宮  (愛知)  約230万人
氷川神社  (埼玉)  約210万人
太宰府天満宮(福岡)  約200万人
生田神社  (兵庫)  約150万人  

祖父母のお墓参りをしてご先祖様に手を合わせたからといって
後ろ指を指されるような事はありませんよね?
同様に八百万に神々を祀る神社に参拝しても
変な目で見られる事もありません。

祭りは地域をあげて五穀豊穣を神々へ感謝する神事ですが
祭りに参加したからといって後ろ指を指される事もありません。

さて神道は一般的に思われているような宗教でしょうか?
戦前までは国家神道として日本神話は普通に教えられていましたが
当時の政府見解は、国家神道は宗教ではないとしています。
(神社非宗教論)
しかし、GHQは神話であり、『古事記』や『日本書紀』は
「史実ではない」「非科学的」と位置づけて教える事を禁じました。

確かに時の権力者達によって都合よく書き換えられた面があるので
古事記、日本書紀は完全な史実とは呼べませんが、
それでも、歴史的に価値のある日本国の歴史書に違いないのです。

中国の正史である宋史の中に王年代記(984年)がありますが、
そこにも神代の神々様を始め、人代の神武天皇が記されています。

神武天皇 彥瀲第四子號神武天皇。
     自築紫宮入居大和州橿原宮。即位元年甲寅。

一般的な神様の定義は、自然崇拝、精霊崇拝、先祖崇拝。
つまり、ご先祖様に手を合わせる事に繋がるのが
神社参拝でもあるわけです。
一般的に思われているような宗教ではないからこそ、
別の神様を祀っている神社に普通に参拝できるのです。
伊勢の神宮に参拝したからといって、
出雲大社への参拝が出来ないなんて事はありません♪

天皇陛下は、一般に日本総氏神である天照直系の子孫で
万世一系と言われています。
この国が、神の国と呼ばれ、
世界で最も長い歴史を持った国家の理由です。

そして、神社が日の丸の旗を建国記念の2月11日に
高々と掲揚する理由がここにあるのでした。
タグ:神社 神様
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立春朝絞り(銘酒開華) [神事]

立春朝搾り2本.jpg
画像は立春朝搾りの開華

さて、先日、登場した立春朝絞り!
1年で1番日本酒が売れる日で全国で約31万本の出荷。

本物志向?な私が選んだ銘柄は開華と名付けられた銘酒。
通常、日本酒はタンクと瓶詰で2度火入れを行いますが
立春朝絞りは無濾過生原酒!
関連記事:新しき年の始まり

衛生面から殺菌処理として火を通すのが通常ですが
殺菌するという事は発酵菌まで死んでしまいます。
しかし、立春朝絞りの開華は、殺菌処理を施していません。
お酒を造る過程の菌が生きたままの状態なのです!

本物の甘酒(酒粕で作らず米と米麹と水だけで作った甘酒)は
飲む点滴とまで評される程、体に良い健康的な飲み物ですが
これは発酵させる為の酵母菌が生きているからです。
生原酒(日本酒)と本物の甘酒の”基本的な違いは
アルコールと濾過の有無”になります。
非加熱(殺菌処理しない)で飲む事を前提にして
造られているのと衛生面に細心の注意をしながら
丁寧に造られている為、大吟醸よりも神経を使うのだとか。

さて、生酒(生きたお酒)の意味がわかった所で
今度は原酒の説明をば・・・。
アルコール度数の調整として
一般的な日本酒は加水しますが原酒は加水しません
無濾過生原酒とは、タンクの中に柄杓を入れて掬ったお酒です。

立春朝搾りとは、節分の夜から一晩中もろみを搾り続け
立春の早朝に搾りあがったばかりの生原酒を
その日の内に飲めるという鮮度抜群の純米吟醸無濾過生原酒です!

なんとも杜氏さん泣かせなお酒ですが
立春当日に酒販売店(酒屋)さんが直接蔵元へ出向き、
人手が足りない瓶詰めや出荷作業等を手伝いながら、
予約注文分のお酒を蔵元から直接仕入れているのです。
バラ売りはせずに1箱12本入。
予約数が多くても蔵元の最大出荷数には限りがある為、
地域によっては好みの銘柄で飲めないなんて事も。

そして、蔵元、酒販売店総出の出荷作業の合間に
地元神社の神主によるお祓いが行われます。
立春朝搾りに関係した全ての皆様の
無病息災、家内安全、商売繁盛を祈願した日本酒。
新しい年(立春の日)に相応しい縁起感抜群な日本酒なのです!

私が選んだ銘柄開華の蔵元は第一酒造株式会社さん。
栃木県佐野市にあり創業1673年(延宝元年)と歴史があり、
栃木県内最古の酒蔵です。
開華という名からも縁起の良さを感じますが、
開華の由来は明治時代の文明開化で当初は開花だったとか。
戦後、花開くから、華やかに開くという意味を込めて
開華へと変更されました。

開華が美味しいお米と美味しい水とで作られた
情熱の一品である事は言うまでもありませんが、
1年間を通じて16度前後の水温を保った
古生層石灰岩の隙間から湧き出す豊かな水がありまして・・・

Izuruhara_Benten_Pond.jpg
画像は出流原弁天池

どこにあるのか?と言えば、出流原弁天池!
その隣にあるのは磯山弁財天。七福神の弁財天です。
弁財天は、水の神として川や池の近くに祀られる事の多い
神様なのは説明するまでもないですよね。
出流原弁天池の水は日本名水百選に選ばれていて
開華はこの弁天池の湧水と秋山川の伏流水を使って
造られています。

開華1本.jpg
画像は開華

立春朝絞りの開華は、
地元にある赤城神社宮司が蔵に直接訪問して
造る人、届ける人、飲む人「立春朝絞り」に関する
全ての人の「家内安全」「無病息災」「商売繁盛」の
祈祷が行われた縁起酒ではありますが、
原料からして弁天池の湧水がブレンドされているので、
たいへん縁起の良いお酒と言えます。

大吉.jpg
画像は開華ラベル裏

なんとラベルの裏には大吉の文字が!
縁起酒として芸が細かいですね^^

第一酒造株式会社さんでは、
開華の立春朝搾りの他に
大晦日しぼりという商標登録されたお酒があり、
この手の事を一番初めに試みた酒蔵さんです!
まさに開華(開花)の名に相応しい試みと言えます。

無濾過生原酒に胸弾ませながら
自宅で祀っている神々様へ奉納させて頂いた事は
言うまでもありません!

気になるお味の方ですが、無濾過生原酒なので
加熱処理の日本酒と比べると大きく味が異なります。
まず、香りからしてハッキリと違いがわかります。
そして、原料は米なのになぜかフルーティです!

錫製チロリを氷水に付けてガンガンに冷やして
竹のぐい吞みに注いで飲む至福の1杯♪

節分の夜から夜通しでもろみを搾り続け
立春の早朝に搾りあがったばかりの生原酒を
神職が神々様に心を込めて祈祷を行い
当日から飲める鮮度抜群の無濾過生原酒!
某有名なフレーズを用いると・・・
酵母菌が生きたまま腸に届く生の日本酒。
知れば知る程にこれ以上無い贅沢な日本酒の1つだと言えます。
縁起酒とは斯くあるものなのです♪

平成10年に初まって平成30年には全国43の酒蔵で
立春朝絞りを行う程に成長した立春の一大行事。
興味のある方は日本名門酒会のHPから
地元の販売店を探して予約してみて下さいね^^

酒屋さんでお酒を買う事が少なくなったご時世に
酒屋さんでしか買えない要予約な縁起感抜群の日本酒。
そこから繋がる地域の和、人の和!
立春朝搾りは人と人とを紡ぐ神の酒なのかもしれませんね^^

タグ:神事 正月
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新しき年の始まり [神事]

新芽.jpg
画像は新芽

新春の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
本日、2月4日は旧正月(本来のお正月)で立春です。
寒い冬が明け、新芽が出る季節の到来です♪
ゆえに、(冬が)明けまして、お芽出度うございます!

新年を迎え、初詣として八百万の神々様にご挨拶をされるなら、
遠くの立派な神社よりも、地元にある近くの神社(氏神)が大事です!
そして恵方詣りをされるのも和を感じて良いですね♪
2018年の恵方・・・つまり、吉方位は南南東。
自宅から南南東の方位にある神社へ参拝する事を恵方参りと呼び、
普段参拝しない神社(神様)へ足を運ぶ良い機会かもしれませんね^^
この方位の決め方は陰陽五行説を用いていますが、
風水や易で使われている理論といった方がわかりやすいですね。

年賀状でよく目にする【新春の候】、【迎春】は
春の訪れを意味しているわけで
新暦の1月は暦の上でも冬であって春ではありません。
暦の上では立春を迎えて、はじめて春になるわけです♪
ただ、春を迎えても肌寒い日が続く事に変わりないですが(笑)
関連記事:神様をお迎えする本当の月は・・・

節分の豆撒きをなぜ、2月始めに行うのか?
あまり気にする事が無いと思いますが
立春がお正月で、その前日が大晦日の節分。
【節分祭】として大晦日の日に神社境内にて
今年1年、良い年で過ごせるように
「福は内、鬼は外!」と神事が行われているのです^^
節分で豆撒きを行い、邪気を祓った状態で
新しい年を迎えるという流れになります。

そこで、各地域毎に銘柄が違うものの
新しい年の始まりに相応しい縁起感抜群な日本酒を
簡単にご紹介したいと思います。

年に1度だけの特別な日本酒ってご存知でしょうか?
販売元は日本名門酒会加盟の酒販売店に限定され
しかも、地域によって銘柄が変わる地域限定酒!
もちろん、火入れをしない生の原酒・・・
殺菌する必要の無い本物の日本酒、立春朝搾り!

私は第一酒造(株)の【開華】を毎年予約しているのですが、
この開華は、日本名門酒会と企画して平成10年に立春朝絞りをスタート・・・
立春に合わせて夜通し作業を試みた最初の銘柄で立春朝絞りの原点です。

栃木の観光スポットの1つに出流原弁天池があり、
出流原弁天池の山上に鎮座するのは【磯山弁財天】。
言わずと知れた弁天様が祀られた神社で、
開華には名水百撰に選ばれた
【出流原弁天池湧水】を用いて作られた銘酒です。

七福神の1柱であり、才や財、水の神様として宗像大社の市杵嶋姫命、
伏見稲荷神社の宇迦之御魂神(宇賀弁才天)が弁天様として有名ですね。

歴史ある日本酒の銘柄1つをこうやって深く掘り下げていくと、
様々なドラマがあり、知的好奇心をくすぐられます。  
因みに開華の語源は【文明開化】から来ているので、
新しい年の始まりに相応しい銘柄の1つとして
幸先の良い未来を切り開きたいものです^^

あぁ、そうそう立春朝搾りの開華については
記事が長くなり過ぎてしまうので、
日を改めて別記事として綴る事にしたいと思います。
どうぞ、お楽しみに!  

タグ:立春 正月 神様
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神様をお迎えする本当の月は・・・ [神事]

早いもので、もうすぐ節分ですね^^
かむやしろも順調に更新されて
少しずつ記事が増えています♪

So-netブログのかむやしろは2018年1月1日に初記事投稿なので
お正月ネタを中心に扱ってきましたが、
「遅いよ!  もっと早く、このブログがあれば準備したのに!」
と思ってくれる読者の皆様、お待たせしました♪

【神様をお迎えする本当の月は・・・】というタイトルを見て
ピンと来た方は鋭いです!

1月のお正月に歳神様をお迎えするのだから
神様をお迎えする月は1月でしょ?

実は、ほんの少し違うんです。

古来、我が国は自然暦といって季節や自然、
動植物の移り変わりといった自然観測によって
暦を見ていました。
日本らしい風情ある言葉を用いれば
花鳥風月による自然暦となります。

しかし、この自然暦は非常に曖昧というか・・・
そこで、中国で運用されていた太陰太陽暦を導入します。
この太陰太陽暦は明治の時代まで長く
国の暦として使われていく事になります。
※時代時代で太陰太陽暦のバージョンは上がっています。

と・こ・ろ・が!

明治5年11月9日、突然、マジですか?(汗)
という電撃的な改暦ノ布告がなされます。

改暦の布告.png
画像は改暦ノ布告

「太陰暦ヲ廃シ太陽暦ヲ頒行ス」
(明治5年太政官布告第337号、改暦ノ布告)
「太陰太陽暦から太陽暦に暦を改めるので
 明治6年 1月1日は、
 明治5年12月3日からにします」と。
明治5年11月9日に布告して、
明治6年のお正月は12月3日からにしますと・・・。
 
暦を改める事で、
財政難だった当時の政府は公務員1ヶ月分の給与削減という
経費削減ができる訳ですが、カレンダー屋さんとか印刷屋さんは、
堪ったもんじゃないですよね!

大混乱の中、予定通りに明治5年12月2日をもって、
今まで使われていた太陰太陽暦(天保暦)は旧暦となります。
※明治改暦は簡略化しています。

え? どーゆー事?と目を丸くされた方も
いるかもしれませんが
ここからが、今回のメインテーマです。

太陰太陽暦でのお正月は春の始まり・・・
つまり「立春」を指しています。
春の訪れは生命の訪れであり、新しい息吹です。

そもそもお正月の年頭の挨拶を見れば・・・
「迎春」

年賀状の挨拶を見ても・・・
「新春の侯・・・」から始まり

それを喜ぶ
「芽出度い(めでたい)」は
「(春を迎え)芽が出る」という意味があります。

また新年の挨拶である
「明けましておめでとうございます」は、
年が明け歳神様を迎えるお祝いの言葉です。
神様への感謝の言葉を人々の間で交わすことにより、
歳神様を迎えた事を喜びあっているのです。

おめでとうの語源は
「愛で甚し(めでいたし)」です。
「愛でる」は、愛する 、大事にする、喜ぶといった意味があり、
「甚(いた)し」は、甚だしいという意味です。
※”芽出度い”と”愛で甚し”は違いますので注意!

というわけで本来のお正月は
旧暦の1月、つまり2月です。

北斎節分.jpg
画像は北斎の節分

そして、立春と言えば節分の豆まき!
神社で豆撒きしているので
神事である事は言うまでもありませんが、
本来の大晦日行事(旧暦)にあたり
「鬼は外、福は内」の言葉からも想像できる通り
神様を迎え入れる準備だったのです!

そして、この伝統行事・・・
実は風水理論で説明できてしまうのですが
豆撒きと風水に関する記事は
難しいので取り扱わないと思います。
気になる方は風水師の先生が解説している事もあるので
調べて見て下さいね^^

さて、話を元に戻して・・・

本来のお正月は旧正月・・・
つまり立春以降となるのです。
因みに2024年までは2月3日が節分(大晦日)です。

そういうわけで、かむやしろは”1ヶ月も前”から
お正月記事でお正月の大切さを綴ってきたのです♪

そうは言ってもお正月シーズンは過ぎているので
門松などのお正月アイテムは手に入らないと思います。
竹やぶを持っている友人・知人が居て、
竹を分けて貰えればその中に松を入れて
簡易門松の完成ですが・・・

私は1月に入ってからお花屋さんで残っていた松を買って
バケツ?に水を入れて松を2月まで保管しています。
1月は気温が低いので、しっかり水をやって適度に
ハサミを入れて水を吸わせると松は持ってくれます。
※環境によります。

有り難いことに本物の竹を入手する事も可能で
お手製門松を作る事も出来なくはないけれど
青磁竹型の榊立に松を入れて玄関先に置いておくだけでも
十分だと思ってたりします(笑)

2月に門松を置いておくと普段と少し感じが異なるんですよ。
世間的には季節外れの門松ですが、
自宅へと歩いて帰宅していると
”この気、この感じ”は何だろう?
と辿っていくと我が家玄関に繋がっていたり・・・。

鏡餅は真空パックの為、通常は2年間の消費期限ですが
翌年の4月に明記しているのが通例なので日持ちは十分。
さすがに”こだわりの七草”はムリですが、
1月と2月の年に2回の鏡開きは出来ますよね♪
今年みたいに2月3日が節分ばら2月4日がお正月。
その11日後の2月14日が鏡開きという感じでしょうか^^
関連記事:七草の神事

本来の鏡開きは旧暦1月20日に行われていましたが、
徳川家光公の命日が旧暦4月20日の為、旧暦1月20日から改めた経緯があります。
つまり、人の都合で変化しているので深く考えなくてOKという事です。
過去記事:鏡開きの神事

え?  やっぱり、投稿記事が遅くて準備できないって?(笑)
お正月は来年もあるので、
来年、このブログを見て準備してみて下さいませ^^
その為に、このブログは存在しているのですから!

因みに私は新暦の1月1日はお正月として
普通に正月用の祝詞を神棚に奏上していたり
初詣で神社に参拝したり、
お正月飾りを飾ってお祝いしたりして
立春以降(本当のお正月)に向けてのリハーサル的な感じで
お祝いして、楽しんだりしています^^

睦月・・・睦び月・・・どんど晴れ♪

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鏡開きの神事 [神事]

鏡餅.jpg
画像は鏡餅

「もぉ~い~くつ 寝~るとぉ~ お年玉~♪」
と、口ずさむような子供ではありませんでしたが
【お年玉を頂く事】は大人になっても大好きです!(笑)

1月は神事の連続なので投稿記事が多くて大変ですが
So-netブログを始めた最初の年なので更新を頑張りたいと思います。
そんなわけで1月11日は鏡開きの日です♪

お正月は家に歳神様をお迎えして、
みんなで祝う神事であり、豊穣を祈る神祭りなのです!
だから、お正月に初詣して神社に参拝する・・・
このように思われた方はちょっと待って下さいね♪

どうやって歳神様をお迎えするかというと
私達が神社に行って参拝するのではなく、
有り難い事に神様の方から
私達の元を訪れてくれるのです!

お正月に門松や、しめ飾り、鏡餅といった
正月飾りを飾っているのは、
歳神様をお迎えする準備だったのです♪

備忘録を兼ねてご参考までに・・・

12月29日に飾ると二重苦で縁起感が悪く
31日だと一夜飾りで誠意が無いと言われています。
そんなわけでクリスマスが過ぎた
12月26日以降に飾るのが主流ですが
実は12月13日以降であればOK!

飾ったお正月飾りは松の内と呼ばれる1月7日を持って取り外し
近くにある氏上神社(地域の神社)でどんど焼きにて燃やします。

そして、私が頂く事が大好きなお年玉ですが・・・
御歳神様をお迎えした後、
お供え物である鏡餅に御歳神様の魂が宿られます。
御歳神様の魂 → 御歳魂 → お年玉。

歳神様にお供えした鏡餅を11日に木槌で叩いて
鏡開きを行う意味は歳神様をお送りする神事。

こうしてお正月に一区切りをつけて
歳神様の魂が宿った鏡餅を頂くことで
無病息災を願う直会(なおらい)神事となるのです。
なんだか七草の神事みたいですよね♪
関連記事:七草の神事

お正月って本当に神事がてんこ盛りですが、

人が死ぬとその魂はこの世とは別の世界に行き、
やがて【祖霊】という大きな集団となります。
この祖霊が春になると【田の神】に、
秋が終わると山へ帰って【山の神】に、
お正月には【歳神】となって1つ1つの家庭を訪ねて
鏡餅の中に宿り、子孫の繁栄を見守ってくれるのだとか・・・。

これが真実かどうかというお話よりも
こうした伝統が息づいている事に
この国の風習が美しくて
心温まる素晴らしいものだと感じるのです!

こうしてお正月を読み解いてみると・・・
お正月とはご先祖様をお祀りする事でもあったのです!

因みに・・・

1月の事を睦月(むつき)と言いますが
睦月とは、睦び月(むつびつき)という意味です。

いったい何と睦ぶのでしょう?
心の中で感じてみて下さい。
きっと、それが答えだと思います♪

※睦び・・・親しくする事、親しむ事。

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七草の神事 [神事]

1月7日は七草粥の日!
2015年より継続している我が家の七草を
ご紹介したいと思います^^

七草は、早春の野山にいち早く芽吹いて自生する若菜で
新しい生命力を得ながら邪気を祓い、
一年の無病息災を祈願して七草粥を食べる事になったとか。
関連記事:鏡開きの神事

早春の七草を前日の6日に野山から積んで
6日の夜に七草を刻んで、7日の朝に七草粥を食します。
七草を刻む時には七草の歌を歌いながら
なるべく大きな音を立てるのだとか。
『七草なずな 唐土の鳥が 
 日本の国に 渡らぬ先に ストトントン♪』
七草の歌と刻む時に音を立てる意味は
今年の実りを祈って鳥追いに関係しているようです。

※鳥追いとは農作物に害虫・疫病が流行しないよう害鳥を追い払う儀式

そこで神様大好きな私は
2014年に参拝して以降ずっとご縁を結ばせて頂いている
旧官幣大社22社の1社、丹生川上神社下社から
直会(なおらい)の縁起感抜群の食材を送ってもらいます。
七草の入った箱.jpg
七草の箱開封.jpg
画像は送ってもらった七草セット

何がスゴイか?っていうと・・・
今を遡る事、約2678年前に初代天皇の神武天皇が
大和国は丹生の川上の地で祭祀を行い神々へ
その土地で自生していた食材をお供えされた事と思われます。

毎年送って頂いている七草は
大和国五條で自生した七草の食材なので、
なんとも言葉に出来ない感慨深いものを感じます!

この自生していた七草を丹生川上神社下社の宮司が、
心を込めて真剣に祈りながら神々様の前へお供えした御神饌。

七草等の食材と水.jpg
七草粥の食材等
七草(神域自生)、じゃばら(和歌山県北山村産)、
丹生の風(水)、紅白餅。
この他に画像から外した天香山の土で作った勾玉守り、
粥杖札、榊の枝、作り方の説明書?等が同梱。
※榊の枝は日本書紀に登場する八百万の神々を祀った
  丹生川上の榊の枝との事。

毎年思う事ですが、1つ1つのプロセスを辿っていくと
熱い内容に心動かされるものがあります。
これ以上ない縁起感?神事感?抜群の食材の数々。

そんなわけで、味付けする塩にも縁起感を持たせて・・・
塩の神様と言えば、塩土老翁神様。
古事記、日本書紀に登場する八百万の神様で、
最後に訪れて定住した宮城県は塩竈市で塩づくりを教えられ
陸奥国1宮の鹽竈神社にて祀られている有名な神様です。

鹽竈神社で頒布されている塩でも良いのですが、
今回は”しおがま まちの駅”さんから取り寄せる事にしました。
塩竈の藻塩1.jpg
画像は塩竈の藻塩

塩土老翁神様の製塩法を引き継ぐ
【藻塩焼神事(もしおやきしんじ)】を踏襲して
神事と同じ場所の海水、神馬藻を採って
製塩されたものが塩竈の藻塩です。
私が知る限りでは塩作りに情熱を注ぎ、神の塩と呼べる塩は2つ。
そのうちの1つがこの塩竈の藻塩である事は言うまでもありません!
関連記事:神の塩

”神の塩”を用い、神様の神気を受けた食材を用いて作った縁起感抜群の七草粥!

おっと、ここで終わらせてはいけないんだった!(笑)

粥杖札の御札にある依り代は、
丹生山山頂の御神前にて御霊入れを行われています。
お札の袋には丹生川の水、丹生川上神社にしか
許可されていない香具山の埴土を混ぜた墨を作り、
”平安の祈り”を込めて宮司自ら筆書きをされています。

七草粥の仕上げとして、粥杖(榊の枝)でかき混ぜた後、
粥杖についた七草粥を使って粥杖札の御札封を
幸せを祈願をしながら自らの手を合わせて封をします。
その後、枝に挟んで玄関にお守りとして置きます。
粥杖札.jpg
画像は粥杖札

旧官幣大社22社の名に恥じず、
一切の妥協を感じさせない素晴らしい宮司さんと
丹生川上神社下社の神々様の神気を受けた御神饌。
日本人としての伝統を重んじたなんとも贅沢で、
歴史を感じながら作った七草粥を
今年も美味しく頂きました♪

私はお正月の七草のみですが・・・
丹生川上神社下社の崇敬会になるのかな?
直会(なおらい)倶楽部という会があって、
会員になると毎月、
丹生川上神社下社の神様にお供えした御神饌が届きますヨ!

〒638-0021
奈良県吉野郡下市町長谷1−1
丹生川上神社下社(旧官幣大社22社)
TEL:0747-58-0823
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